2005年9月17日

昨夜、イスラエルへの10日間の出張から帰ってきました。35度の真夏の天気から、14度で雨がしとしと降るミュンヘンの天気に投げ込まれ、20度の気温差に身体が驚いています。イスラエルでは、テルアビブのほか、エルサレム、死海、マサダ、ケザリアへ行きました。ちょうどガザからのイスラエル軍の撤退に重なり、イスラエル人の声を聞く機会がありました。一口では語れないほど、色々なことを見聞きしましたが、その結果はいずれこのHPの中で原稿としてご報告いたします。

特にエルサレムのホロコースト博物館(ヤド・ヴァシェム)新館の展示には、考えさせられました。ドイツ民族の罪の重さがのしかかるような展示でした。特に、写真や字による説明に混じって、生存者のインタビューのビデオが流れているのは、圧倒的な迫力でした。いかなる説明文や写真も、被害者の証言には全くかないません。ベルリンでユダヤ博物館を見たイスラエル人が「全然たいしたことないじゃないか」と言っていたのを聞いたことがありますが、同感です。

中央公論9月号に掲載された「歴史リスクと戦うドイツ、放置する日本」の全文を掲載します。ページ数の関係で、雑誌には載せなかった文章と写真も載せてあります。 全文

明日はいよいよ連邦議会選挙。大接戦となっているので最後まで目が離せません。